台湾 “ワクチン休暇”導入 接種当日と翌日に仕事休める

台湾当局は、新型コロナウイルスのワクチンを接種した人が当日と翌日に仕事を休むことができる、いわゆる「ワクチン休暇」を導入しました。

台湾当局の発表によりますと、この「ワクチン休暇」は接種したことを示すカードを持っていれば、接種の当日と翌日に仕事を休むことができるもので、職場側が休暇の申請を拒否したり解雇などの不利な扱いをしたりすることを禁じています。

有給扱いにすることは求めていません。

民間の事業所で働く人も公務員もともに対象で、当局は5日から直ちに実施に移しました。

台湾では、ことし3月下旬からまず医療従事者を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、その後、介護従事者などにも徐々に優先接種の対象を広げていますが、4日までに1回目の接種を終えたのは全人口の0.3%、およそ6万8000人にとどまっています。

このところ、航空会社の乗組員と家族、それに隔離用ホテルの従業員などへの感染が相次いだことなどから、接種する人が増え始めていますが、当局はさらにペースを上げたい考えで、優先接種の対象者に積極的な接種を呼びかけています。