EU 観光目的含めワクチン接種者の渡航許可を加盟各国に提案

EU=ヨーロッパ連合は、新型コロナウイルス対策として域外からの渡航を原則禁止している現在の措置について一部を変更し、ワクチンを接種した人は観光など不要不急の目的でも渡航を認めるよう加盟各国に提案しました。

EU各国は新型コロナウイルス対策として観光など不要不急の目的でのEU域外から域内への渡航を原則禁止しています。

EUの執行機関、ヨーロッパ委員会は3日、この措置を一部変更し、EUが許可したワクチンを接種した人については域内への渡航を認めるよう加盟各国に提案しました。

またワクチンを接種していなくても現在、10万人あたりの新規感染者数が25人以下の国からの渡航は認めていますが、この基準を10万人あたり100人以下に緩和することも提案しています。

現在、域内への渡航が認められているのはオーストラリアや韓国など7か国に限られています。

EUのフォンデアライエン委員長は「観光業と国境を越えた友情をよみがえらせるときだ」とツイッターに投稿し夏のバカンスシーズンを前に観光客の受け入れ態勢を整えたい考えを示しました。

EUは今月中に加盟国の承認を得て、来月からの導入を目指しています。