東京都 変異ウイルス感染60%に若い世代へ感染拡大

東京都内の新型コロナウイルスの感染者への検査で、60%に当たる649人が、感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスに感染していたことが新たに確認されました。
大学の部活動で変異ウイルスのクラスターが発生するなど、若い世代への感染が広がっています。

東京都は3日、先月29日までの3日間に都に報告があった変異ウイルスの検査の結果を発表しました。

それによりますと、新型コロナウイルスへの感染が判明し変異ウイルスの検査の対象になった1087人のうち、60%に当たる649人で感染が確認されました。

変異ウイルスへの感染が拡大している中で、3日分をまとめて発表したため検査の数が通常より多く、1日の発表人数としてはこれまでで最も多くなりました。

649人の年代別は、
▽10歳未満が27人、
▽10代が61人、
▽20代が193人、
▽30代が106人、
▽40代が84人、
▽50代が86人、
▽60代が28人、
▽70代が16人、
▽80代が28人、
▽90代が13人、
▽分からない人が7人です。

感染経路がほぼ特定されているのは129人で
「施設内」が106人、
「家庭内」が22人、
「知人」が1人です。

このうち「施設内」では、大学の運動部でクラスターが発生し、男子学生52人と職員の男性1人の合わせて53人の感染が確認されました。この部での感染確認は合わせて59人になりました。

また、有料老人ホームで入所者と職員合わせて35人、保育園で園児8人の感染がそれぞれ新たに確認されました。

これで都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは、合わせて2822人となりました。
このうち死亡したのは5人です。