韓国 「電子渡航認証」の試験運用始まる 入国手続き迅速化へ

韓国では、ビザなしで入国する海外からの旅行者などを対象に事前に専用のサイトを通じて承認を受けてもらう「電子渡航認証システム」の試験運用が3日から始まりました。日本からの旅行者は現在、新型コロナウイルスの感染対策のため韓国に入国することはできませんが、ビザの免除措置が再開されれば対象となる見通しです。

この「電子渡航認証システム」は手続きの迅速化などを図ろうと始まったもので、これまで旅行などで韓国を訪れる際には事前に特別な手続きは必要ありませんでしたが、今後は出発の24時間前までに専用のサイトやアプリを通じて氏名や国籍、パスポートの番号などを登録し承認を受けることが求められます。

現時点で対象となるのはアメリカやイギリス、メキシコなど一部の国に限られますが、感染状況が改善すれば現在ビザの免除措置が中断している日本など100を超える国と地域が対象となる見通しです。
当面は無料ですが韓国政府はことし9月から本格的な運用に移行する計画で、9月以降は1万ウォン、日本円でおよそ980円の手数料がかかるということです。

承認は2年間有効で入国時の書類の作成も免除されるということです。