施設入所者以外の高齢者対象 ワクチン集団接種開始 茨城 古河

施設の入所者以外の高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチンの集団接種が1日、茨城県内では初めて古河市で始まりました。

茨城県内では高齢者施設や障害者施設で、すでにワクチン接種が進められていますが、古河市は1日、県内で初めてとなる、施設の入所者以外の高齢者を対象にした集団接種を市内の体育館で始めました。

会場では午前8時半の受け付け開始前に、あらかじめ予約した数十人が待っていて、市の職員が、体温を測ってから1人ずつ並ぶよう呼びかけていました。

受け付けを終えた人は会場内で医師の問診を受け、体調に問題がないかなどを確認したあと、間仕切りに囲まれたスペースの中で接種を受けていました。

そのあとは経過を観察するため15分から30分ほど、会場でいすに座って安静にしていました。

接種を終えた79歳の女性は「肺に持病があるので、問診で接種して大丈夫と言われ無事に接種を終えたときには、ほっとしました」と話していました。

古河市では1日と2日、合わせて2000人が接種を受ける予定で、その後、今月24日から市内の4か所の会場で接種を本格的に進めていくことにしています。

古河市の針谷力市長は「国が求めている7月末までの高齢者への接種終了を目指し、きょうの実施状況や出た課題などを今後の接種に生かしていきたい」と話していました。