5連休初日 東京駅に帰省客 例年より少ないものの多く見られる

新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出されている中、5連休の初日の1日、東京駅の新幹線のホームでは、例年ほどではないものの、多くの帰省客などの姿が見られました。

JR東日本によりますと、大型連休中、東北、上越、北陸新幹線の指定席の予約は、例年よりは少ないものの、全国に緊急事態宣言が出されていた去年と比べると3倍になっているということです。

東京駅の東北、上越、北陸新幹線のホームには、キャリーケースやお土産を持った帰省客などが列を作っていました。

青森県の実家に帰省するという夫婦は「誰も住んでいない実家を片づけるために帰省します。去年から1年以上、帰れていないので連休中は家の整理や屋根の修理をしたいです」と話して、いました。

福島県の実家に幼い子どもと2人で帰省するという男性は「連休中は妻が自宅でリモートワークをしているので、邪魔にならないよう帰省します。緊急事態宣言が出ているので、ためらう気持ちはありますが、実家の両親はすでにワクチンを打ったようなので、自身の体調に気を付けながら静かに過ごしたいです」と話していました。

政府は、感染拡大を防ぐため、大型連休中、緊急事態宣言の対象地域などでは、不要不急の外出や県境をまたぐ移動を避け、家の中で過ごしてほしいと呼びかけています。

新幹線 自由席 空席目立つ

JR各社によりますと、1日午前10時までの各新幹線の自由席の乗車率は、東海道新幹線の「のぞみ」の下りの一部の列車で、名古屋駅を発車した時点で90%となったほかは、5%から50%程度と空席が目立っています。

例年、この時期は100%を超えることもありますが、東京や大阪などに緊急事態宣言が出される中、乗車率は低くなっています。