北朝鮮に「瀬取り」で密輸か シンガポールの男を訴追 米司法省

アメリカ司法省は、洋上で積み荷を移す「瀬取り」の手口で、北朝鮮に日本円で1億6000万円余りの石油製品を密輸したとして、シンガポール国籍の男を訴追しました。

アメリカ司法省は4月30日、北朝鮮に対するアメリカと国連の制裁に違反して石油製品を密輸したとして、シンガポール国籍の61歳の男を訴追するとともに、密輸に使われた石油タンカーを押収したと発表しました。

司法省によりますと、男はおととしの8月から12月にかけて、石油タンカーの位置を発信する装置を停止したうえで、海の上で北朝鮮の船に積み荷を移す「瀬取り」の手口で、150万ドル、日本円で1億6000万円余りの石油製品を密輸した疑いが持たれています。

北朝鮮の船は、北朝鮮西部のナンポ(南浦)に入港したことが確認されたということです。

司法省では各国の捜査当局と連携して男の行方を追っています。

司法省は「公海上で制裁を回避しようとする北朝鮮の試みを阻止するための一歩だ」としていて、瀬取りを通じた北朝鮮による制裁逃れが後を絶たないなか、取り締まりの強化を目指す考えです。