ユーロ圏19か国のGDP 2期連続のマイナス成長に

ドイツやフランスなどユーロ圏19か国のGDP=域内総生産は、ことし1月から3月の伸び率が前の3か月に比べてマイナス0.6%となり、新型コロナウイルスの感染が再び拡大した影響で2期連続のマイナス成長となりました。

EU=ヨーロッパ連合の統計局は30日、ユーロ圏のGDPについて、ことし1月から3月の伸び率が前の3か月に比べてマイナス0.6%になったと発表しました。

年率に換算するとマイナス2.5%となります。

これは、変異したウイルスによって感染拡大が再び深刻になり、各国で経済活動や外出を厳しく制限する措置がとられたためで、去年10月から12月に続いて2期連続のマイナス成長となります。

また、各国が発表したGDPの伸び率をみますと、ドイツがマイナス1.7%と大幅に落ち込んだほか、イタリアもマイナス0.4%となりました。

一方、フランスが0.4%のプラスでした。

ユーロ圏ではフランスが5月3日から外出や飲食店の営業の制限などを段階的に解除する方針を示すなど、制限の緩和に向けた動きも出ていますが、依然として新たな感染者数は高い水準が続いているうえ、ワクチンの接種のスピードはアメリカやイギリスに比べて遅れていて、経済の回復には時間がかかることが懸念されています。