大阪府 入院待ちコロナ患者の待機所を新たに設置

新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制が危機的な状況になる中、大阪府は、入院先が決まらない患者が一時的に酸素吸入などの処置を受ける待機所について30日から大阪市内に待機所を新たに1か所設けて、受け入れ態勢を強化しました。

新型コロナの感染の急拡大で大阪府内では患者の入院先がすぐに決まらず、救急車の中などで長時間待機を余儀なくされる事態が相次ぎ、救急車の稼働率も下がっています。

これをうけて、大阪府は、4月22日、入院調整の間、患者が一時的に酸素吸入などの処置を受ける待機所を大阪市内に設置しました。

待機所には、ベッド10台と酸素吸入用の装置のほか、血液中の酸素の値や心電図を確認できるモニターなどが整えられています。

府によりますと、30日朝8時までに55人の患者が運び込まれ、入院先が決まって搬送されるまでの平均の滞在時間は、30日朝の時点で待機所にいる人を除いて12時間ほどで、最も長いケースではおよそ36時間だったということです。

この待機所について、大阪府は患者の受け入れ態勢を強化するため、30日から大阪市内に待機所を新たに1か所設け、ベッドの数を8床増やして18床にしました。

大阪府健康医療部の里村征紀課長は「患者が待機所に入っている間は救急車がほかの対応に当たることができ、一定の効果を感じている。今後もこの状況は続くと思うので、引き続き、待機所の運用を通じて、状況の改善を図りたい」と話していました。

待機所「入院患者待機ステーション」の内部とは

大阪府は30日午前、大阪市内に設置された入院調整中の患者が一時的に待機する「入院患者待機ステーション」の内部の様子を撮影し、報道陣に公開しました。

公開されたのは、敷地内に2つある仮設の施設のうちの1つで、内部には簡易ベッドが5つ並べられ、患者が横たわっている様子が確認できます。

ベッドの脇には、酸素ボンベのほか、血液中の酸素の値や心電図を確認できるモニターが設置され、防護服を着た救急隊員が、値を確かめていました。

大阪府によりますと、30日朝8時の時点で待機ステーションには5人の患者がいたということです。

ここでは大阪市消防局の救急隊員が24時間体制で常駐していて、患者の容体に変化がないか、確かめています。

患者は、マスクをつけて、ボンベから酸素を吸入したり、防護服を着た救急隊員から水を飲ませてもらったりしていました。

管理棟には、府の職員や市の消防の職員が24時間体制で待機し、モニターで患者の体調を管理したり、入院調整を行う府のフォローアップセンターと電話で連絡を取り合い、患者の受け入れ調整などを行ったりしていました。