東京都 新型コロナ 698人感染確認 7日間平均は増加続く

東京都内では30日、新たに698人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
30日時点で入院している人は、ことし2月21日以来2000人を超え、都の担当者は「若い人の感染が増えたあとに入院や重症の患者が増えるので警戒しなければならない」と話しています。

都によりますと、新たに感染が確認されたのは10歳未満から90代までの男女合わせて698人です。

都内では、29日までの29日連続で前の週の同じ曜日を上回っていましたが、30日は先週の金曜日から61人減りました。

ただ、7日間平均でみると、30日までは773.4人で、前の週の110.9%となり、依然として増加が続いています。

30日の698人の年代別は
▽10歳未満が26人
▽10代が60人
▽20代が218人
▽30代が110人
▽40代が130人
▽50代が83人
▽60代が33人
▽70代が22人
▽80代が11人
▽90代が5人です。

20代と30代を合わせると328人で、全体のおよそ47%を占めています。

30日の698人のうち、およそ55%にあたる381人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。

また、イギリスとトルコに渡航歴がある人がそれぞれ1人いました。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は「家庭内」が147人と最も多く、次いで「職場内」が62人、「施設内」が61人、「会食」が17人などとなっています。

このうち「施設内」では、大学の運動部で学生15人の感染が確認されました。

この大学での感染確認は、運動部員や寮に住む学生など合わせて67人になりました。

また、別の大学の野球部で学生12人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは13万9076人になりました。

一方、30日時点で入院している人は、29日より60人増えて2015人で、ことし2月21日以来2000人を超えました。

「現在確保している病床に占める割合」は36.0%です。

都の担当者は「これまでの傾向として若い人の感染が増えたあとに高齢者が増え、そのあとに入院する人や重症の人が増えてくる。現状ではまだ大きく高齢者に広がっていないが、警戒しなければならない」と話しています。

都の基準で集計した30日時点の重症の患者は、29日より7人増えて65人で、重症患者用の病床の17.4%を使用しています。

また、都は、感染が確認された70代と80代の男性合わせて2人が死亡したことを明らかにしました。

これで都内で死亡した人は合わせて1891人になりました。