大阪府 新型コロナ 1日で最多の44人死亡 1172人感染確認

大阪府は29日、府内で新たに1172人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。これで、大阪府内の感染者は合わせて8万145人になりました。

1日の死者数としては過去最多となる44人

大阪では感染力が強い新型コロナの変異ウイルスが急速に広がっています。

大阪府は29日、新型コロナの死者数を44人と発表しました。1日の死者数としては過去最多です。

このうち1人は自宅で亡くなったということです。ことし3月から29日までに自宅療養中に亡くなったのはこれで12人になりました。

29日発表された死亡者のうち60代が3人、50代が2人、40代が1人と比較的若い世代でも亡くなっています。

要因の1つにあるのが危機的な状況にある医療提供体制です。

29日時点では、重症患者用の病床は337床で、この病床で治療を受けている重症患者数は331人です。

しかし、このほかに軽症・中等症の医療機関で治療を続けている患者が58人いるなど重症患者は合わせて390人いて、重症患者の数が用意された重症病床の数を上回っている状況です。

現場の医師からは自宅療養や宿泊療養中の患者の症状が悪化しても病院に搬送されてくるタイミングが遅れることで、治療が間に合わないケースが出てきているという厳しい声もあがっています。