感染拡大の兵庫県から国に看護師約140人派遣の要請 調整に入る

新型コロナウイルスの感染が拡大している兵庫県で病床がひっ迫し、国が県からおよそ140人の看護師を派遣するよう要請を受けて、調整に入ったことが分かりました。

兵庫県では28日、1日の感染者としてはこれまでで2番目に多い600人の感染が確認されるなど、新型コロナウイルスの感染が急速に広がっています。

厚生労働省によりますと、県内では深刻な看護師不足が起きて、病床がひっ迫し、血中の酸素濃度が低下しても入院できずに自宅で待機している患者もいるということです。

こうした中、27日、兵庫県が最大でおよそ140人の看護師を派遣するよう国に要請し、厚生労働省が関係省庁が所管する医療機関から派遣できないか、調整を始めたということです。

このうち43人については、重症患者を受け入れている医療機関など、6か所の医療機関に緊急に派遣するよう兵庫県から求められているということです。

国は今月、大阪府からも要請を受けて122人の看護師を確保し、順次派遣していますが、府からも追加で派遣の要請があったということで、現時点でどこまで確保できるかは見通しが立っていないとしています。