インドの新たな変異ウイルス 都内で1件確認 濃厚接触者あり

新型コロナウイルスの感染が急拡大しているインドで新たに見つかった2つの特徴的な変異をあわせ持ったウイルスについて、東京都は26日、これまでに都内で1件が確認されていることを明らかにしました。

都によりますと、感染が確認されたのは80代の女性です。

この女性は新型コロナウイルスへの感染が確認されて、医療機関で治療を受けていましたが、4月14日に退院したということです。

その後、国立感染症研究所の検査で、2つの特徴的な変異をあわせ持ったウイルスに感染していることが判明し、4月23日、都に連絡があったということです。

都は、女性にインドへの渡航歴があるかどうか、これまでのところ確認できていないということです。

女性には濃厚接触者がいるということで、都は、今後の対応について国と調整を進めています。

都内 変異ウイルスに174人感染確認 過去2番目の多さ

東京都内では26日、これまでで2番目に多い174人が、感染力が強い「N501Y」の変異がある新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されました。

都によりますと、26日新たに感染が確認されたのは、
▼10歳未満から90代までの男女合わせて172人と、
▼年齢が分かっていない2人の合わせて174人です。

1日に発表される人数としてはこれまでで最も多かった4月22日の257人に次いで2番目に多く、変異ウイルスの感染が拡大しています。

174人の年代別で
▼最も多いのは20代の49人、
次いで
▼30代が39人、
▼40代が28人、
▼50代が24人、
▼60代が15人、
▼10代が7人、
▼80代が5人、
▼90代が3人、
▼10歳未満と70代がそれぞれ1人です。

また、174人のうち、感染経路がほぼ特定されているのは17人で
▼2つの「高齢者施設」で利用者と職員合わせて7人、
▼2つの「保育園」で職員合わせて3人、
▼「家庭内」が7つの家族で合わせて7人となっています。

また、都は変異ウイルスによるクラスターが26日までに都内で7件報告されていることを明らかにしました。

感染の確認が最も多かったのは、1つの医療機関で31人が確認されたケースでした。

このほか、
▼老人ホームで26人、
▼工場で13人、
▼保育園で6人がそれぞれ確認されたケースもありました。