熊本市の聖火リレー 公道での実施見合わせる方向 感染拡大で県

熊本県は26日の対策本部会議で、新型コロナウイルスの感染の急速な拡大を受け、東京オリンピックの聖火リレーは熊本市の公道での実施を見合わせる方向で、大会組織委員会と協議することを確認しました。

熊本県は26日、対策本部会議を開き、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大しているとして来月5日と6日に県内で予定されている東京オリンピックの聖火リレーは、熊本市の公道での実施を見合わせ、市内のセレモニー会場で無観客で行う方向で大会組織委員会と協議することを確認しました。

熊本市中心部 酒提供の約2200の飲食店などに時短要請へ

また、会議では、熊本市中心部で酒類を提供するおよそ2200の飲食店などに対し、今月29日から来月12日まで、営業時間を午後9時までに短縮するよう要請することも決めました。要請に応じた店には、売上高に応じて協力金を支給するということです。

県は今回の要請内容を予定どおりに終了するか、来月10日に判断する方針で、感染拡大が続く場合には「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請することにしています。

蒲島知事は「県民や事業者には不要不急の外出自粛や時短営業などの強い措置により大変な負担をかけるが、今が第4波を押さえ込む正念場だ」と述べ、理解と協力を求めました。