京都 酒店 緊急事態宣言で飲食店から注文キャンセル相次ぐ

緊急事態宣言を受け、京都市の酒店では飲食店からの注文のキャンセルが相次いでいて、支援の拡充を求める声があがっています。

緊急事態宣言に伴う措置として、京都府は全域で、酒類を提供する飲食店に休業を要請しているほか、ホテルや結婚式場などにも酒類の提供を自粛するよう求めています。

これを受け、京都市山科区にある酒店では、先週半ば以降、飲食店から注文のキャンセルが相次いでいるということです。

この店では、新型コロナの影響の長期化で、昨年度の売り上げも前の年と比べて25%ほど落ち込んでいて、倉庫には酒の在庫が積み上がっていました。

一方、国は飲食店の取引先の個人事業主には、最大で月10万円の支援金を支給するとしていますが、売り上げが去年かおととしと比較して、50%以上減少するなどの条件があり、この店では申請は厳しいとしています。
油屋森本酒本店の森本博彦さんは「われわれのような小売店は、売値に対する利益は低く、売り上げが50%落ちれば店を閉めなければいけない状況です。この先が非常に不安で、行政には、一時金ではなく、飲食店のような継続的な支援をお願いしたい」と話しています。