インド 新型コロナ感染拡大 医療用酸素不足で入院患者20人死亡

インドでは新型コロナウイルスの新たな感染者が連日30万人を超え、地元メディアによりますと、首都ニューデリーの病院では医療用の酸素が不足し、入院患者20人が死亡したということです。

インドでは24日、新たに34万人余りが新型コロナウイルスに感染していることが確認され、3日連続で30万人を上回り、感染が急激に拡大しています。

また、亡くなった人も2600人以上とこれまでで最も多くなっています。

インド各地の病院では医療用の酸素の不足が深刻になっていて、地元メディアは24日、ニューデリーの病院で患者が吸入する酸素の圧力が低下した影響で、20人が死亡したと伝えています。

この病院には23日の夕方までに必要な酸素が届けられる予定でしたが、到着したのは深夜で、供給が間に合わなかったということです。

地元政府によりますと、ニューデリーの病院では23日の時点で1日に合わせて700トンの酸素が必要なのに対し、政府から割り当てられているのは480トンにとどまっているということです。

インド政府は酸素の増産や海外から緊急に輸入するなど対応を急いでいますが、感染者の増加に追いついておらず、深刻さを増しています。