東京五輪・パラに向けたテスト大会 “宣言”中は無観客開催に

東京オリンピック・パラリンピックに向けたテスト大会のうち、緊急事態宣言が東京に発出される期間中に都内で予定されている7つの大会がいずれも無観客で開催されることが決まりました。

東京大会に向けたテスト大会は、運営面の課題を洗い出し大会のリハーサルとするため本番の会場などを使って行われ、都内では来月11日までに7つの大会が予定されています。

このうち、バレーボールと水泳の飛び込み、それに陸上については観客を入れての開催が検討されていました。

ところが、東京など4都府県に緊急事態宣言を出されることが決まったことを受けて、江東区の「有明アリーナ」で来月1日と2日に行われるバレーボールのテスト大会は23日、無観客で開催すると発表されました。

また、同じ江東区の「東京アクアティクスセンター」で来月1日から6日まで予定されているオリンピックの最終予選を兼ねた飛び込みのテスト大会は、すでに無観客での開催が決まっています。

さらに、この大会に参加を予定していたオーストラリアは安全確保を理由に選手の派遣を取りやめました。

これについて、飛び込みのオーストラリア連盟は「ここ数週間の状況で選手と役員を派遣するのは安全でないことが明確になった。現時点では公正で安全なオリンピック最終予選の実施は不可能だというのが私たちの立場だ」としています。

また、来月9日に国立競技場で行われる陸上のテスト大会についても組織委員会は23日夜、無観客で開催すると発表しました。

一連のテスト大会では観客の誘導やコロナ対策を確認するねらいがありましたが、無観客での開催を余儀なくされることで、3か月後に迫った大会に向けて課題が残る形となりました。

一方で、延期されていた自転車BMXのテスト大会は来月17日に実施されることになりました。