新型コロナ 都が大学生に検査キット配布 感染拡大の予兆把握へ

新型コロナウイルスの感染拡大の予兆をつかむため、東京都は、大学生を対象に検査キットを配布する取り組みを始めました。
この取り組みは、市中での感染拡大の予兆を早期につかもうと始めたものです。

23日、東京都立大学の荒川キャンパスで、都の職員がおよそ60人の学生に検査キットを配って扱い方を説明したり、陽性となった場合はみずから医療機関を受診するよう呼びかけたりしていました。

検査は任意で、学生たちにはキットを持ち帰ってもらい、自宅でだ液を採取し郵送で提出してもらうということです。

東京都は私立大学などでも検査キットを配布する方針で、各大学のオンライン授業の状況などを見ながら協力を呼びかけていきたいとしています。

東京都福祉保健局の岸威雄担当課長は「早期に感染状況を把握すれば、学生が安心して学ぶことにもつながる。広く検査を行って感染の連鎖を止めていきたい」と話していました。