新型コロナ対策「3度目の緊急事態宣言 不可避」日本医師会会長

新型コロナウイルス対策をめぐり日本医師会の中川会長は記者会見で「3度目の緊急事態宣言は不可避だ」としたうえで、今後の感染状況によっては全国的な発出も検討する必要があるという考えを示しました。

この中で、日本医師会の中川会長は「3度目の緊急事態宣言は不可避の状況だ。これまでのような自粛を基本とした対策では限界にきている。国民の安心・安全のためには、緊急事態宣言の発令をちゅうちょしている場合ではない」と指摘しました。

そのうえで「東京もまもなく大阪と同じような指数関数的な増加が見込まれるが、そういう状況になれば大型商業施設やイベントなどを休業するという厳しい宣言も必要だ」と述べました。

さらに「変異株が全国的に拡大していることを考えると全国的に宣言を発令するということもありだと思う」と述べ、今後の感染状況によっては全国的な宣言の発出も検討する必要があるという考えを示しました。

一方、ワクチンの配分について「『感染が急増している地域にワクチンを集中すべき』との議論があるが、変異株による感染は全国に広がりつつある。急な配分の変更は各地で混乱を起こす危険性があり、慎重な判断を求める」と述べました。