新型コロナ水際対策 出国前の検査証明厳格化 2人送還

新型コロナウイルスの水際対策として日本への入国者に求めている出国前の検査証明書の提出について、19日から運用が厳格化され、少なくとも2人が書類の不備などを理由に入国を許可されず、出発地に送還されていたことが分かりました。厚生労働省は、書式などに問題がないか確認を徹底するよう呼びかけています。

政府は水際対策を強化するため、海外から入国するすべての人に対し、出国前の72時間以内に検査を受けて証明書を提出するよう求めています。

これまでは、書類や検査方法などに不備がある場合、検疫所が管理する宿泊施設で待機してもらうなどしていましたが、19日から原則として入国を拒否しています。

厚生労働省によりますと、検査で使用を認めている検体は、▽鼻の奥の拭い液か▽唾液のいずれかで、関西空港では、19日、オランダから到着した30代の日本人男性が、複数の検体を混ぜて検査を受けていたことが分かり、オランダに送還されたということです。

また、成田空港でも、19日、アメリカから到着した20代の女性が、検体の採取から出国までに72時間以上がたっていたため、アメリカに送還されたということです。

厚生労働省は、検査証明書で求めている内容をホームページで公開していて、書式などに問題がないか入国前に確認を徹底するよう呼びかけています。