プロ野球 西武 事前に希望したファン対象に新型コロナ抗原検査

新型コロナウイルスの影響で大規模なイベントの観客数の制限が続く中、プロ野球 西武は18日、本拠地の球場で事前に希望したファンを対象に新たな感染対策の1つとして試合前に抗原検査を行いました。

これは西武が医療関係のITベンチャー企業アルムと共同で球場の水際対策の1つとして本拠地・メットライフドームのソフトバンク戦で初めて行いました。

取り組みへの参加を希望したファンは、試合の10日前から健康状態を記録したほか、事前に郵送された検査キットで感染歴などを調べる抗体検査を受けていました。

そして体調不良や陽性の場合、事前にPCR検査を行うことになっていますが、きょうは検査できなかったファンを対象にした抗原検査の会場が球場近くにある施設に設けられました。

西武によりますと、今回参加した544人のうち12人が抗原検査を受けましたが、全員が陰性だったということです。

球団ではデータを分析して今後の球場での感染防止対策につなげたいとしていて、居郷肇社長は「取り組みの認知を広げ、安全・安心な環境を提供できるようにしたい」と話していました。

また今月25日に行われる東京ドームでの巨人対広島の試合でも今回の取り組みが予定されていてアルムの坂野哲平CEOは「社会全体で取り組むべき適切な感染症対策で新しい社会経済活動のモデルを提供できるようにしたい」と話していました。