文化庁 都倉新長官「感染拡大で苦境に立つ芸術の担い手支援」

4月、文化庁の長官に新たに就任した作曲家の都倉俊一氏が報道各社の取材に応じ、感染拡大で苦境に立つ文化芸術活動の担い手のため、他省庁とも連携して有効な支援を進めていく必要があると述べました。

都倉俊一新長官は、作詞家の阿久悠さんとのコンビで数多くのヒット曲を生み出したほか、JASRAC=日本音楽著作権協会の会長などを歴任してきました。

都倉長官は16日に報道各社のインタビュー取材に応じ、新型コロナウイルスによる文化芸術関係者への影響について「本当に苦境に立たされていて、いかに担い手を救済するかという思いで毎日取り組んでいる。文化の継承者や若手が、その道で生きる夢を捨て、ほかの職についてしまうことをいちばん危惧しているが、すでに実際に起きている」と話し、他省庁とも連携して有効な支援につなげていく必要があると述べました。

また、日本文化の発信については「映画も音楽も韓国に先を行かれている面があるのは、1つの輸出産業にしようと国が支えてきた歴史がある。日本も取り組み方が問われるが、国だけでは限界があり、エンターテインメント業界とともに10年ほどの計画で文化産業を育んでいかないといけない」という考えを示しました。