千葉 熊谷知事 “まん延防止等重点措置 要請する段階にない”

新型コロナウイルスに対する「まん延防止等重点措置」の適用について千葉県の熊谷知事は、「千葉県だけをみると要請する段階にはない」としたうえで、引き続き首都圏全体の感染状況を踏まえ国と協議していく考えを示しました。

東京都が今月12日から「まん延防止等重点措置」の適用対象となり、神奈川県と埼玉県も政府に適用を要請する動きもある中、千葉県の熊谷知事は15日の会見で「千葉県だけを見ると感染状況は『横ばい』が続き、適用を要請する段階ではない」と述べました。

そのうえで、周辺の都県では感染状況が悪化しているとして「隣接エリアの状況をリスクとしてどのように考えていくのか、国と意見交換して適用の可否を判断していきたい」と述べて、引き続き国と協議を続けていく考えを示しました。

仮に適用する際は、東京に隣接する北西部の一部を対象として検討しているということです。

また、熊谷知事は今月21日が期限となっている飲食店などへの営業時間の短縮要請については、「全面的に解除することはまだ難しい」と述べ、22日以降も当面要請を続ける考えを示しました。

また、喫煙所や外で感染した20代の若者が同居している高齢の家族にうつしたとみられる例をあげ、「具体例を踏まえてポイントを押さえた感染防止策を取ってほしい」と呼びかけました。