大阪府 重症患者数が病床数超える 医療提供体制 深刻な状況に

感染の急拡大が続く大阪府では13日の時点で新型コロナの重症患者の数がすぐに入院できる重症患者用の病床数を上回り、医療の提供体制は深刻な状況に陥っています。

新型コロナの感染の急拡大で大阪府の重症患者は13日時点で233人と、この2週間で2.5倍に急増しています。

一方、重症患者がすぐに入院できる病床の数は13日の時点で227床で患者の数が病床の数を6人上回りました。

233人の重症患者のうち213人は重症用の病床で治療を受けていますが、残りの20人は大阪府からの要請に基づいてこれまで入院していた中等症・軽症に対応する病院で転院せずに治療を受けています。

大阪府は、この20人の重症患者は人工呼吸器などの設備や医師・看護師などの人員が整っている病院で適切な医療を受けていると説明しています。

この状況について吉村知事は「重症の患者が急増していて非常に厳しい状況にある」と述べ、医療の提供体制が深刻な状況に陥っているという認識を示しました。

重症患者用の病床をめぐっては、大阪府は重症患者を受け入れている府内の医療機関に対して緊急ではない手術の延期など新型コロナ以外の医療の一部を制限して追加の病床を確保するよう緊急に要請していて、一部の病院では要請に基づいて病床を増やし始めています。