良品計画 半年間決算 最終利益203億円 “巣ごもり需要”で倍増

無印良品のブランドを展開する「良品計画」が14日発表したことし2月までの半年間の決算は、自宅で使う商品のいわゆる“巣ごもり需要”で調理器具や収納用品の販売が伸びたことから、最終的な利益が203億円と、前の年度の同じ時期の2倍を超えました。

良品計画の去年9月からことし2月までのグループ全体の決算は、売り上げが前の年度の同じ時期より2.7%増えて2283億円、最終的な利益は2倍余り増えて203億円となりました。

新型コロナウイルスの感染が広がる中、自宅で使う商品のいわゆる“巣ごもり需要”や、一部の商品を値下げしたことで、調理器具や収納家具などの販売が伸びたことが主な要因です。

ことし8月までの1年間の業績予想では、値下げの効果で来店客が増えていることなどから本業でのもうけを示す営業利益を過去最高の492億円と見込んでいます。

松崎曉社長は「日本国内では来店客が増えていて、中国を中心とする東アジアも堅調に推移しているため、目標の達成は確実だ」と述べたうえで、今後、日本や中国での出店を強化する考えを示しました。

ウイグルでの生産「重大な違反 確認していない」

中国の新疆ウイグル自治区で生産された綿製品などが強制労働で生産された懸念が出ていることに関連して、良品計画は14日自社のホームページで見解を公表しました。

この中では自社製品で使う綿を栽培する新疆地区の農場などについては、畑や作業者のプロフィール、人員計画を把握し、第三者機関を現地に派遣して去年も監査を行ったとしています。

そのうえで、これまでの監査で「法令や自社の行動規範に対する重大な違反は確認していない」としています。

また、生産工程において法令などへの違反が確認された場合は、取り引きを停止する方針だとしています。

14日行われた決算会見で、会社側は関連した質問に対し「ホームページで公表した内容がすべてだ」と述べました。