熊本地震の朝に生まれた子ども 5歳に “夢はサッカー選手”

5年前の熊本地震の朝に生まれた子どもが、14日、5歳の誕生日を迎えました。

将来の夢は、サッカー選手です。

熊本県宇城市の松田崇敬ちゃんは2016年4月14日の午前7時ごろ、熊本地震の前震の14時間ほど前に宇城市の病院で生まれました。
出産直後、母親の優子さんは熊本地震の前震と本震の2回を病院で経験しました。

本震の混乱の中、破水したお母さんや点滴をしたままのお母さんがいる中で、優子さんは病院にいた赤ちゃんが誰も泣いていなかったことが忘れられないといいます。

生後すぐ 2週間の車中泊

本震のあと松田さん一家は、生まれたばかりの崇敬ちゃんと3つ年上の姉、祐亜ちゃんの家族4人で、2週間ほど車中泊をしました。

父親の敬司さんは車中泊生活について「お風呂は全然入れなくて、お湯も出ないということで、子どもをタオルやアルコールのふきんで拭いて洗っていた。車の中にいる状態は本当に大変だった」と振り返ります。

生後2か月の時に1度、高熱を出したことを除くと、大きな病気はせず、生まれた時は2800グラムだった体重も今では18キロになりました。
ことし幼稚園の年中クラスになった崇敬ちゃんは「サッカーをやりたい」と自分で希望してサッカーチームに入り、将来の夢は「サッカー選手」だということです。

優子さんは「地震があっても、元気に育ってくれて本当によかった。サッカーもやりたいと言って、自分でやりたいことを見つけているので、私はそれを応援して、そのまま育ってほしい」と話していました。