京都 高齢者施設で余った新型コロナワクチン2回分を廃棄

新型コロナのワクチンの高齢者への優先接種が始まった12日、京都市の高齢者施設で接種を予定していた2人が欠席し、余ったワクチンが廃棄されていたことが分かりました。

京都市によりますと、12日、左京区の2つの特別養護老人ホームで55人が接種を受ける予定でしたが、このうち1つの施設で職員2人が欠席したということです。

施設では、接種券を持つ高齢者や職員など代わりに接種を受けられる人を探したものの、見つからず、2回分のワクチンを廃棄したということです。

京都市は、これを受けて13日、今後ワクチンの優先接種を行う高齢者施設に対し、ワクチンが余った場合もほかの人に接種するなど柔軟に接種してもらうよう求めたということです。

京都市は「ワクチンをむだにしないよう、翌日の接種予定者を前倒しすることや併設の事業所の職員に接種するなど、柔軟に対応してもらいたい」としています。

ワクチンの接種をめぐっては13日、河野規制改革担当大臣が閣議のあとの記者会見で、キャンセルなどでワクチンが余った場合も廃棄せず、有効に活用するよう求めています。