医療機器メーカー ニプロ ワクチン7回接種可能な注射器生産へ

医療機器メーカーのニプロは、新型コロナウイルスのワクチンをめぐって1つの容器から7回の接種ができる注射器を開発したと発表し、秋田県大館市にある工場で生産することになりました。

ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、1つの容器から多くの接種ができる特殊な注射器の確保が課題となっています。

大阪市に本社がある医療機器メーカーのニプロは、1つの容器から7回分の接種ができる注射器を新たに開発したと、12日発表しました。

インフルエンザの予防接種などで使われる注射器をもとに、針を長くするなどの改良が行われました。

また、一般的な注射器は針と外筒の部分が取り外せるようになっていて、接続部分に薬液が残ってしまいますが、この注射器は針と筒が一体となっているため薬液をほとんど残さずに接種できるということです。

国内では秋田県大館市にある工場で来月から生産を始めるほか、タイにある工場でも6月から生産することにしています。

ニプロによりますと、来年3月までに合わせて5000万本ほどを、日本国内向けに生産する計画だということです。