吉野家 時短営業などで最終損益75億円の赤字 立て直し急ぐ

牛丼チェーンの吉野家ホールディングスのことし2月までの1年間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大で時短営業が続いたことなどから、最終的な損益が75億円の赤字となりました。

吉野家ホールディングスが13日に発表した、ことし2月までの1年間のグループ全体の決算は、
▽売り上げが去年の同じ時期を21.2%下回る1703億円
▽最終的な損益は75億円の赤字となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言で、店内飲食の営業時間の短縮が続き、来店客が減ったことで売り上げが落ち込みました。

会社は、採算が悪化した店舗の閉店や傘下のすしチェーンの売却など、事業の整理を進めていて、来年2月までの業績見通しでは、売り上げは減少するものの最終的な損益は20億円の黒字を見込んでいます。

河村泰貴社長は「感染状況はよみづらいが、市場は完全には回復しないという前提で業績を見ている。需要が高まっているテイクアウトに注力したい」などと述べ、新たなニーズに対応したサービスを強化しながら立て直しを急ぐ考えを示しました。