高齢者向けワクチン 未接種の医療従事者に転用も 茨城の5市

NHKが茨城県内で高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチンが来週までに届く予定の11の市を取材したところ、半数近い5つの市で高齢者向けのワクチンの一部をまだ接種が終わっていない医療従事者向けに転用する計画があることが分かりました。

高齢者向けの新型コロナウイルスのワクチンは、茨城県内ではすでに水戸市におよそ1000人分が届き、12日から接種が始まったほか、今週から来週にかけては県内10の市に向けてそれぞれおよそ1000人分が発送される予定です。

NHKがこの11の市に今後届くワクチンをどのように接種していくのか取材したところ、日立市など半数近い5つの市が、高齢者向けのワクチンの一部を医療従事者の接種に転用する計画があることが分かりました。

転用の理由としてそれぞれの市は、医療従事者の接種がまだ終わっていないため、高齢者への接種を円滑に進めるためにも、担当する医師などに先に接種してもらう必要があるなどとしています。

また、それぞれの市からは、高齢者の接種についてもワクチンが届く日程や供給数について不確定なことが多く「予約が始められない」などの声が上がっています。