東京大学 コロナ禍で2年ぶり入学式 感染対策でネット配信も

東京大学は2年ぶりに入学式を開催し、感染拡大の影響が続く中、3000人余りの新入生が大学生活をスタートさせました。

東京大学の入学式は、去年は感染拡大の影響で中止となりましたが、ことしは12日、東京 千代田区の日本武道館で2年ぶりに行われました。

新入生は3130人で、このうち女子学生は664人と過去最多となりましたが、全体に占める割合は21%となっています。

会場では感染防止のため、入り口にサーモグラフィーを設置して発熱をチェックし、新入生の席の距離を空けるため保護者の同席は認めず、式の様子をインターネットで配信するなど、対策が講じられていました。
入学式では、今月新たに就任した藤井輝夫総長が新型コロナウイルスへの感染で欠席する中、代わりに相原博昭副学長が「ウイルスというよく理解できないものへの不安が増し、みずからの力だけでは解決できないことに起因する不満も渦巻いているが、みずから考え試行錯誤しながら乗り越えていくしかない」としたうえで「よくぞこのコロナ禍を乗り越え入学してくれました」と述べ、入学を祝いました。

入学した茨城県出身の男子学生は「コロナ禍による経済活動への影響を学びたいと思います。オンラインを交えた授業になるかもしれませんが他者との対話を大切にしたい」と話していました。