東京都 新型コロナ 421人感染確認 1週間前から66人増

東京都内では11日新たに421人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、20代と30代で全体の半数以上を占めています。都は、最近は、友人との食事や飲み会といった場での若い世代の感染が目立ってきているとして注意を呼びかけています。

東京都は、11日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて421人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の日曜日から66人増えています。

都内では感染確認の増加傾向が続いていて、前の週の同じ曜日を上回るのは11日で11日連続です。

また、11日までの7日間平均は468.0人で、前の週の120.1%となりました。

7日間平均が前の週から増加するのは30日連続です。

11日の421人の年代別は、10歳未満が22人、10代が24人、20代が138人、30代が78人、40代が61人、50代が39人、60代が20人、70代が14人、80代が21人、90代が3人、100歳以上が1人です。

20代と30代を合わせると216人で、全体のおよそ51%を占めています。

都の担当者は「ここ1週間くらいは20代と30代で全体の半数を超えていて、友人との食事や飲み会といった場での感染が目立ってきている。十分に注意するとともに、大人数での会食や飲み会は自粛してほしい」と呼びかけています。

また、11日の421人のうち、およそ57%にあたる241人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が最も多く88人、次いで「職場内」が31人、「施設内」が28人、「会食」が13人などとなっています。

このうち「施設内」では、4つの高齢者施設で利用者合わせて13人が、1つの保育園で職員と子ども合わせて12人が感染したということです。

これで都内で感染が確認されたのは12万5978人になりました。

一方、11日時点で入院している人は、10日より6人増えて1511人で、「現在確保している病床に占める割合」は29.9%です。

都の基準で集計した11日時点の重症の患者は10日より2人増えて39人で、重症患者用の病床の11.7%を使用しています。

11日都内で死亡が確認された人はいませんでした。

小池知事 「あすから重点措置 協力を」

東京都の小池知事は、都庁で記者団に対し「感染が広がっている。きょうも感染者数は前の週の120%増だ。来週も非常に多くの陽性者を出す可能性がある」と述べました。

そのうえで「あすから重点措置が始まる。みなさんの行動が2週間後の結果につながってくるので、ご協力いただきたい。高齢者のワクチン接種もあすから始まるが、ワクチンが行きわたるまではかなり時間がかかると見られている。それだけにこの間はみなさんの行動で感染を広げないことが重要だ」と述べました。