沖縄「まん延防止」 那覇など9市対象 県内全域で移動自粛を

新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が週明けから適用される沖縄県は対策本部会議を開き、沖縄本島の9つの市を対象地域にしたうえで、県内全域で不要不急の外出や移動の自粛を求めることを決めました。

沖縄県は10日午後5時半ごろから対策本部会議を開き、今月12日から来月5日までの重点措置の期間中の対策を決定しました。

対象地域は那覇市、沖縄市、うるま市、浦添市、宜野湾市、豊見城市、名護市、糸満市、南城市の9つの市を指定します。
これらの対象地域では、飲食店などに対して酒類の提供は夜7時までとし、営業時間は夜8時までに短縮するよう要請します。
対象地域で要請に応じない場合は命令することができ、正当な理由がないのに応じない事業者には20万円以下の過料の罰則を科すことがあります。

一方、罰則は伴いませんが、対象地域以外でも県内すべての市町村で同様に夜8時までの営業時間の短縮を求めるとしています。

沖縄県は期間中、県内すべての飲食店を巡回して指導することにしています。
また、県内全域で県民に対し、不要不急の外出や移動の自粛、県外や離島との不要不急の往来の自粛などを求めています。

沖縄県の玉城知事は記者会見で「県内で変異株が相次いで確認されており、もはや一刻の猶予も許されない重要な局面を迎えている」と述べ、強い危機感を示しました。

一方、県外からの訪問については「それぞれの都道府県で旅行や帰省についての方針が示されていると思うので、その方針に従ってほしい」と呼びかけました。