レスリング女子 アジア選手権に派遣中止 コロナ濃厚接触の疑い

日本レスリング協会は、今月、カザフスタンで行われるアジア選手権について、派遣する予定だった女子代表チームのメンバーが新型コロナウイルスに感染した人の濃厚接触者である疑いがあるとして、女子の派遣を取りやめると発表しました。

レスリングのアジア選手権は、今月13日からカザフスタンで行われ、女子は、川井梨紗子選手や土性沙羅選手など、東京オリンピック代表に内定している選手5人が参加する予定でした。

日本レスリング協会によりますと、9日に女子の代表チームのメンバーが新型コロナウイルスに感染した人の濃厚接触者である疑いが明らかになったということです。

これを受けてレスリング協会は、女子の派遣を取りやめることを決めました。

レスリング協会によりますと、8日に行ったPCR検査ではチーム全員が陰性で、体調不良を訴える選手やスタッフはいないということです。

レスリング協会は「レスリングは濃厚接触競技であり、渡航中や会場で接触する可能性のある方々へのリスク回避を検討した結果、派遣を中止することにした」としています。

東京オリンピックの代表に内定している女子選手は、いずれも1年以上実戦から離れていて、アジア選手権を外国勢との実戦経験を積む貴重な機会として位置づけていただけに、本番に向けた強化への影響が懸念されます。