変異ウイルス拡大 羽田空港でPCR検査キットを配布

関西圏を中心に変異ウイルスが広がる中、政府は東京都と連携し、都内の空港や主要な駅で無症状の人を対象にしたPCR検査を行って、人の移動と感染状況の関係などを分析することにしています。羽田空港では、現在国内線が発着している第1ターミナルと第2ターミナル内の合わせて3か所で、PCR検査キットの配布が始まりました。

このうち、第1ターミナルの到着ロビーに設置された受付には、到着した乗客や空港内で働く職員などが早速訪れていました。

このPCR検査は自宅などで唾液を採取し郵送する方法で、スマートフォンに専用のアプリを入れることで検体の採取日を登録したり検査結果を確認したりできます。
内閣官房によりますと、羽田空港では11日までに少なくとも700の検査キットが配られる予定だということで、結果を見ながら、その後も実施したいとしています。

福岡から訪れた女性の乗客は「以前、民間の検査を受けたことがありましたが、無料で検査できて安心感にもつながると思い参加しました」と話していました。

また、空港内で働く30代の男性は「空港を利用する人は減っていますが、不特定多数に接触するため助かります。モニタリングに協力できて、自分の安心にもつながるのでありがたいです」と話していました。