中国 新車の販売台数 大幅増も 生産に半導体不足の影響も

中国の先月の新車の販売台数は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた去年の同じ月と比べて、70%余りの大幅な増加でした。一方、ことし1月から3月までの乗用車の生産は、おととしと比べて5%余り減少し、業界団体は世界的な半導体不足の影響だとしています。

自動車メーカーなどでつくる中国自動車工業協会の発表によりますと、先月の中国国内の新車の販売台数は252万6000台と、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、販売が減少した去年の同じ月と比べて、74.9%の大幅な増加となりました。

このうち乗用車が187万4000台で去年の同じ月と比べて77.4%、トラックなどの商用車が65万1000台で68.1%増加しました。

中国の新車の販売台数が前の年の同じ月を上回るのは12か月連続で、景気回復が続いていることを改めて示しています。

一方、ことし1月から3月までの乗用車の生産台数は、おととしの同じ時期と比べて5.2%減少したほか、販売台数も3.6%減っていて、業界団体は世界的に半導体が不足している影響を受けたとしています。

業界団体はこれまで、半導体不足の影響について短期にとどまるという見方を示していましたが、9日は「第2四半期に影響が拡大する」として警戒を強めています。