県職員30人が送別会 知事が給与1か月分全額返上 愛媛
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、愛媛県庁の職員およそ30人が先月下旬、送別会を開いていた問題で、愛媛県の中村知事は9日「県民に申し訳ない」と謝罪し、自らの給与を1か月分全額返上することを明らかにしました。また、先月23日以降、20名以上が参加する愛媛県庁の送別会が16件行われ、最も多いものでは45人が参加していたことを明らかにしました。
愛媛県によりますと、先月24日の夜に県庁の当時の課長などおよそ30人が参加して松山市道後のホテルの宴会場で送別会を開いていたことが明らかになっています。
愛媛県は同じ日に、県職員の対応として「年度明けの歓迎会などはおおむね10人以内」などと説明していました。
この送別会について中村知事は9日午前取材に応じ、「県民の皆さんに申し訳ない。心からおわびします」と謝罪しました。
そのうえで、みずからの給与1か月間分を全額返上すると明らかにしました。
愛媛県によりますと、この送別会を開いたのは県の市町振興課で、異動した当時の課長は総務省から出向し、愛媛県のワクチン接種を推進する「チーム総括」を務めていました。
また中村知事は、松山市の繁華街で大規模なクラスターが確認されたあとの先月23日と24日に20人以上の送別会を開いたケースが9件あったほか、25日以降も7件あり、合計で16件に上ることを明らかにしました。
このうち先月23日に行われた送別会では、45人が参加していたということです。
中村知事はこうした大規模な送別会が行われていたことを「きのう(9日)初めて知った」としていて、それぞれの責任者を厳重注意すると述べました。