ファーストリテイリング中間決算 コロナ影響で減収も増益に

「ユニクロ」などを運営するファーストリテイリングのことし2月までの半年間の中間決算は、新型コロナウイルスの影響で欧米で販売が不振だった一方、日本や中国で値引き販売を抑制するなどして採算を改善したことから、減収増益となりました。

ファーストリテイリングが8日発表した、ことし2月までの半年間のグループ全体の中間決算は、売り上げが前の年の同じ時期より0.5%減って1兆2028億円。

最終的な利益が5.4%増えて1058億円と、減収増益となりました。

感染拡大の影響で、アメリカやヨーロッパで店舗の臨時休業が続いて販売が振るわず売り上げが減った一方、日本や中国で値引き販売を抑制し商品数を絞ったほか、物流を効率化して採算を改善したことが、利益を押し上げました。

ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、決算会見で「これまで以上にアジアへの出店に力を入れ、アジアで圧倒的なナンバーワンを目指す。新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済は停滞し、政治対立も深刻化しているが、グローバル化の流れは、何があっても止まらないと確信している」と述べました。