大阪府 吉村知事「重症病床は大変厳しい」 感染対策を強く要請

新型コロナウイルスの感染の急拡大を受けて、医療非常事態宣言を出した大阪府の吉村知事は、1人でも感染を少なくすることが医療の負担軽減につながるとして、府民に対し、不要不急の外出自粛など、感染対策の徹底を重ねて強く呼びかけました。

新型コロナの感染の急拡大で、大阪では、重症患者用の「病床使用率」が70.5%に達するなど、病床のひっ迫度合いが高まっていて、府は7日、独自の指標「大阪モデル」で赤信号を点灯させるとともに、府として医療非常事態宣言を出しました。

これについて、吉村知事は8日、記者団に対し「いま、重症病床は非常に厳しい状況であり、各医療機関にお願いして、一生懸命、確保を進めている」と述べました。

そのうえで、吉村知事は「最も大切なことは、1人でも感染者を少なくすることであり、これが医療の負担を抑えることに直結する。1人ひとりの感染症対策の徹底や、不要不急の外出自粛をお願いしたい」と述べ、府民に対し、感染対策の徹底を重ねて強く呼びかけました。

また吉村知事は、高齢者向けのワクチン接種について、府内では予定どおり来週から、施設に入所している高齢者を中心に開始したうえで、大型連休明けから接種が本格化するという見通しを示しました。