大阪府内の聖火リレー 万博記念公園内で一般観客入れずに実施

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は今月13日と14日に大阪府で予定されている聖火リレーについて、大阪府からの要請を受けて公道でのリレーを中止し、吹田市の万博記念公園内を一般の観客を入れずに走る形で実施すると発表しました。

大会組織委員会の武藤事務総長は7日、大阪府の吉村知事が今月13日と14日に大阪府内で予定されている聖火リレーについて、府内の公道でのリレーはすべて中止する考えを示したことを受け、午後6時すぎから記者会見しました。

この中で武藤事務総長は、新型コロナの感染の急拡大による医療非常事態宣言に伴って、府民に不要不急の外出や移動の自粛を要請する大阪府の要請を受け入れる考えを明らかにしました。

そのうえで今月13日と14日の2日間、吹田市の万博記念公園に府内を走る予定の聖火ランナーを招いて一般の観客を入れずに走る形で聖火リレーを実施すると発表しました。

聖火ランナーは2日間およそ100人ずつが予定されていますが、希望するランナーはすべて走ることができるということです。

武藤事務総長は「公道でのリレーは中止となるが形は違うが聖火リレーは実施することになる」と述べました。

組織委員会は、聖火リレーの新型コロナウイルス対策のガイドラインで都道府県に緊急事態宣言や外出自粛の要請などが出ている場合には公道でのリレーは見合わせ聖火リレーの実施方法を変更することもあるとしていました。

組織委 武藤事務総長「やむをえない」

組織委員会の武藤事務総長は「コロナという異常な状況の中でどうしたらいいかということを考えると、コロナ感染のリスクを極力抑制するために違ったやり方を取るのもやむをえない。むしろそれが安心で安全な聖火リレーを実施するために必要なことだろうと思う。現実的な対応をしながら聖火リレー続けていくのが大変重要だ」と話しました。