米CDC「若者のコロナ感染拡大目立つ」マスク着用など呼びかけ

アメリカのCDC=疾病対策センターのワレンスキー所長は、新型コロナウイルスの感染が増加傾向にあるとしたうえで、若い世代での感染拡大が目立っているとして、人との距離の確保や、マスク着用などの対策を徹底するよう求めました。

CDCのワレンスキー所長は、5日の記者会見で新型コロナウイルスの感染が増加傾向にあるとして懸念を示しました。

CDCによりますと、アメリカの1日の感染者数は、3月上旬には5万人台だったのが、直近の1週間の平均ではおよそ6万4000人に増え、ワレンスキー所長は、より感染を広げやすい変異ウイルスが要因の1つだという見方を示しました。

また、ワレンスキー所長は「若い年代での増加が顕著だ。青少年のスポーツ活動で感染が拡大するケースが多く報告されている」と述べ、各地で順次、学校の対面での授業も再開される中、人との距離の確保やマスクの着用などの対策を徹底するよう求めました。

アメリカでは多くの州で飲食店の営業規制が緩和され、経済活動が再開されるとともに、政府がワクチンの供給を急いで接種を促していますが、接種を完了した人は人口のおよそ18%にとどまり、専門家からは、現在の増加傾向が感染の「第4波」につながるという懸念が示されています。