コロナ禍で航空大手2社 外部企業への出向社員 増加

新型コロナウイルスの影響で航空会社の経営が厳しさを増す中、ANAホールディングスと日本航空は、雇用を維持するために外部の企業などに出向させる社員を増やしています。

このうち、ANAホールディングスでは、去年10月に構造改革を発表した際には400人以上の社員を外部に出向させるとしていましたが、現在は半年間から2年の期間で出向する社員の数がおよそ750人に上っているということです。

日本航空も出向を増やしていて、現在、短期を含めて1日平均でおよそ1400人の社員が外部で働いているとしています。

2社とも受け入れ先は自治体のほか、ホテルや不動産会社それに銀行など、幅広い分野に広がっています。

航空業界では需要の回復が見込めない中、社員の雇用を維持するために外部への出向を活用していますが、感染が収束したあとには、異業種での経験を本業のサービスの向上にもつなげたいとしています。