SNSいたずら投稿で公園に2000人 警察が放水の事態に ベルギー

新型コロナウイルス対策で集会が制限されているベルギーでは、エープリルフールのいたずらでSNSに投稿された「有名歌手らが集うパーティーが開かれる」という情報を見て、市民などおよそ2000人が首都ブリュッセルの公園に集まり、警察が放水車などを使って解散を促す事態になりました。

ベルギーでは、新型コロナウイルス対策のため集会が制限されていますが、4月1日のエープリルフールのいたずらとしてSNSに投稿された「有名なDJや歌手が集まるパーティーが公園で開かれる」という情報を見て、市民などおよそ2000人が集まりました。

これに対し、防護ヘルメットをかぶった大勢の警察官が解散を促しましたが、警察官にものを投げつける人などもいたため、放水車を出動させたり催涙ガスを使ったりして解散を促す事態となりました。

このうち、数人が拘束されたほか、警察と参加者の双方でけが人が出たということです。

17歳の女性は「私たちはみんな落ち込み、うんざりしています。ここに来たのは、警察に迷惑をかけるためではなく、私たちには人生があり、楽しみたいと思っていることを政府に知ってもらうためです」と話していました。

今回の騒動について、ブリュッセルのクローズ市長はツイッターで「人々が新鮮な空気を吸いたい気持ちは分かるが、このような集まりは容認できない」と投稿しています。