日銀 政策委員会 野口新委員「金融緩和の継続が重要」

日銀の金融政策を議論する審議委員に、1日に就任した専修大学元教授の野口旭氏は、日銀が目標とする2%の物価上昇率の達成に向け、金融緩和を継続することが重要だという認識を示しました。

野口氏は、専修大学経済学部の元教授で、日銀の金融政策などを決める「政策委員会」の審議委員に、1日に就任し2026年3月まで5年の任期を務めます。

就任の記者会見で、野口氏は、新型コロナウイルスの影響が長期化していることに触れ「感染の第4波があるのかとか、ワクチンがどの程度有効なのかとか、先行きを見通すことが非常に難しくなっているが、どのような状況でも金融システムや経済全体の下振れリスクには、できるかぎりのことをして食い止めなければいけない」と指摘しました。

そのうえで「感染拡大前まで日本経済が正常軌道に回復しつつあったのは確かで、コロナ対応をしっかり行い、もう一度、本来の目標である2%の物価上昇率に向けた軌道に戻すことが大事だ」と述べ、日銀が目標とする2%の物価上昇率の達成に向け、金融緩和を継続することが重要だという考えを示しました。