大手デパート 3月売り上げ 去年比で増加も依然厳しい状況続く

大手デパート5社の3月の売り上げは、新型コロナウイルスの影響で急激に落ち込んだ去年の同じ月に比べると、25%から30%余り増えました。
ただ、おととしとの比較では各社とも減少していて依然として厳しい状況が続いています。

大手デパート5社が1日発表した3月の売り上げの速報値は、5社すべてが去年の同じ月を大きく上回りました。

増加の幅は、
▽大丸と松坂屋を展開するJ.フロント リテイリングが33.9%
▽阪急阪神百貨店が32.7%
▽高島屋が28.9%
▽三越伊勢丹ホールディングスが25.8%
▽そごう・西武が25.7%でした。

ただ、新型コロナウイルスの感染が拡大する前にあたる、おととしの同じ月と比べると、比較を公表しているそごう・西武と高島屋、それに阪急阪神百貨店の売り上げは、いずれも20%程度下回っています。

ほかの2社も、おととしを下回っていて依然として厳しい状況が続いています。

政府は「まん延防止等重点措置」を大阪府などに適用する方針で、来店客数や売り上げが再び落ち込むことも懸念されています。