カード利用からの消費動向の指数 3月前半も感染拡大前を下回る

クレジットカードの利用情報をもとに消費の動向を指数にする調査では、3月の前半も、新型コロナウイルスの感染が拡大する前にあたる2年前の同じ時期を下回りました。旅行や宿泊など外出を伴う消費の落ち込みが続いています。

データ分析会社のナウキャストとクレジットカード大手のJCBは、カードの利用情報をもとにプライバシーを保護したうえで、消費を見る指数を公表しています。

それによりますと、3月1日から15日までの指数は、新型コロナウイルスの感染が拡大する前にあたる2年前の同じ時期を9.2%下回りました。

分野別に見ますと、
▽「旅行」がマイナス45.9%、
▽「宿泊」がマイナス43.8%、
▽「交通」がマイナス32.9%、
▽「外食」がマイナス28.5%と、
外出を伴う消費が大きく落ち込んでいます。

一方、いわゆる「巣ごもり消費」で、
▽動画などの「コンテンツ配信」はプラス64.5%、
▽「ネット通販」はプラス26%と、
大幅に上昇しました。

調査した会社は「首都圏の緊急事態宣言が解除されたこともあり、今後、宿泊などの消費が回復するとみられるが、感染状況しだいで回復が遅れる可能性もある」と話しています。