全国の住宅着工数 2月は6万764戸 前年同月比20か月連続減

先月、全国で着工された住宅の戸数は新型コロナウイルスの影響などで去年の同じ月より3.7%減少し、20か月連続で前の年を下回りました。

国土交通省によりますと、先月、全国で着工された住宅は6万764戸で、去年の同じ月より3.7%減少しました。

新型コロナの影響で住宅展示場などに訪れる人が減っている影響などもあり、前の年を下回るのは20か月連続になります。

内訳をみますとマンションや建て売り住宅などの「分譲住宅」は14.6%減って、大型マンションが着工された1月は増加しましたが、先月は再び減少に転じました。

賃貸アパートなどの「貸家」は0.4%減って、金融機関が投資用不動産への融資を厳格化した影響もあって、30か月連続で減少しています。

一方、注文住宅を示す「持ち家」は4.3%増え、4か月連続で増加していて、受注の落ち込みが去年の秋ごろにいったん底を打ったものとみられています。

国土交通省では「受注から着工までの間に3か月から4か月程度の開きがあり、緊急事態宣言の影響はこれから出てくるので、影響を注視したい」としています。