2月の完全失業率は2.9% 2か月連続で2%台に

2月の全国の完全失業率は2.9%で、半年ぶりに3%台を下回った前の月に続いて、2か月連続で2%台となりました。総務省は「緊急事態宣言による影響は確認されなかったが、雇用情勢が改善しているとは言えない」としています。

総務省によりますと、2月の就業者数は6646万人で、前の年の同じ月と比べて45万人減り、11か月連続の減少となりました。

就業者のうち、パートや派遣社員、アルバイトなどの非正規労働者は2052万人で、前の年の同じ月から107万人減りました。

一方、完全失業者数は194万人で、前の年の同じ月より35万人増え、13か月連続の増加となりました。

季節による変動要因を除いた全国の完全失業率は前の月と同じ2.9%で、半年ぶりに3%台を下回った前の月に続いて2か月連続で2%台となりました。

調査は緊急事態宣言が10の都府県に出されていた先月の最終週に行われましたが、総務省は「時短要請の業種が限定されたことなどにより、宣言による影響はことし1月に続いて確認されなかった」としています。

一方で、「雇用情勢が改善しているとは言えず、新型コロナウイルスの影響を引き続き注視する必要がある」と分析しています。