柔道金メダル 古賀稔彦さん通夜 「平成の三四郎」を悼む

今月24日に亡くなったバルセロナオリンピック柔道の金メダリスト、古賀稔彦さんの通夜が営まれ、親交のあった多くの関係者が古賀さんの死を悼みました。

古賀さんの通夜は28日夕方、川崎市内の寺院で営まれ、全日本柔道連盟の山下泰裕会長や、古賀さんの後輩でバルセロナオリンピックでともに金メダルを獲得した吉田秀彦さんなど、親交のあった多くの人が参列しました。

祭壇には笑顔を浮かべた古賀さんの遺影の脇に、バルセロナオリンピックの男子71キロ級で金メダルを獲得した時の写真が並べられ、参列した人が静かに手を合わせていました。

古賀さんは鮮やかな背負い投げを持ち味に「平成の三四郎」と呼ばれ、バルセロナ大会を含めてオリンピック3大会に出場しました。

2000年に現役を引退したあとは全日本女子のコーチや大学の総監督を務めるなど後進の育成に尽力し、今月24日、がんのため53歳で亡くなりました。

古賀さんの告別式は29日に営まれます。

吉田秀彦「先輩のおかげで」

吉田秀彦さんは「亡くなる前日に会っていたので、本当に信じられない気持ちでいっぱいです。中学時代から同じ釜の飯を食べてきました。本当によくしてもらったし、オリンピックで2人で一緒に金メダルを取れたのも先輩のおかげです」と話しました。

山下泰裕会長「これからも見守って」

全日本柔道連盟の山下泰裕会長は「まだまだ柔道界で彼もやりたいことがたくさんあったと思いますし、私を含めてまわりも彼の指導に期待していました。残念ですが、天国から教え子たちの活躍を楽しみにしてもらいたい。日本柔道はきたる東京オリンピックに古賀さんが上からほほえんでくれるように精いっぱい頑張りたい」と話しました。

そして古賀さんにかけることばとして「ありがとう。これからも柔道界を天国から見守ってください。安らかにお休みください」と話しました。

小川直也「かけがえのない友を失った」

バルセロナオリンピック銀メダリストの小川直也さんは「お子さんもまだ成人になったばかりですし、まさかという思いで、いまでも信じられません。きょうでお別れだと思うと言葉が出ません」と話しました。

そのうえで「かけがえのない友を失いました。ずっとライバル関係でしたが、私からすれば彼がいたからいまの自分があると思っています。お見舞いに行こうかと聞くと『こんな体は見せられない。もうちょっと元気になるから待ってくれ』と言われて、最後まで私の前では元気な姿でいたかったのかなと思います。そういった意味でも、ずっとライバルでした」と2人の関係を振り返りました。