「都県またいだ行動控えて」新型コロナ 感染者増加傾向の東京

東京都では28日、都内で新たに313人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、1週間前の同じ曜日を9日連続で上回り、増加傾向が続いています。都の担当者は「感染者の増加が止まらなくなり始めている。全国的にも増えてきているので、都県をまたいだ旅行などリスクのある行動は控えてほしい」と話しています。

東京都は28日、都内で新たに10代から100歳以上までの男女合わせて313人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の日曜日と比べて57人増えています。

1週間前の同じ曜日を上回るのは9日連続で、増加傾向が続いています。

28日までの7日間平均は351.0人で、前の週の116.6%となりました。

前の週から増えるのは16日連続で増加傾向が続いています。

都の担当者は、「感染者の増加が止まらなくなり始めている。比較的少ない傾向がある日曜日で300人を超えたことは今後の感染者数を見ていく上で心配材料だ。全国的にも増えてきているので都県をまたいだ旅行などリスクのある行動は控えてほしい」と話しています。

28日の313人の年代別は
▼10代が13人、
▼20代が88人、
▼30代が41人、
▼40代が43人、
▼50代が47人、
▼60代が23人、
▼70代が31人、
▼80代が19人、
▼90代が7人、
▼100歳以上が1人です。

28日の313人のうち、およそ50%にあたる156人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▼「家庭内」が最も多く76人、
次いで
▼「施設内」が38人、
▼「職場内」が21人、
▼「会食」が10人などとなっています。

このうち「施設内」では、
▽9つの高齢者施設で利用者と職員合わせて20人、
さらに
▽9つの医療機関で患者と職員合わせて17人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは、合わせて11万9974人になりました。

一方、28日時点で入院している人は、27日より18人減って1419人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は28.1%です。

都の基準で集計した28日時点の重症の患者は27日より3人減って41人で、重症患者用の病床の12.3%を使用しています。

また、都は、感染が確認された60代から90代の男女合わせて20人が死亡したことを明らかにしました。

20人のうち17人は感染経路がわかっていて
▼医療機関が9人、
▼高齢者施設が6人、
▼家庭内が2人でした。

これで都内で死亡した人は合わせて1725人になりました。